ヒステリー球とは「咽喉頭異常感症」とも「梅核気(ばいかくき)」とも呼ばれる、喉に異物感がある症状です。かといって実際に喉に異物があるわけではなく、あくまで感覚だけの症状です。では、ヒステリー球とは一体どんなもので、なにが原因でなるのでしょう。

ヒステリー球とは

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ヒステリー球(ヒステリー球症候群)には、喉の奥に何か詰まっているような感じがして飲み込みにくくなる・息苦しくなる・吐き気がするといった症状があります。

しかし喉の検査をしても何の異常も認められない、自律神経の乱れが関係していると考えられている疾患です。主な要因としてストレスがあげられますが、検査をしても異常が見つからず不快感は消えないため、さらなるストレスとなることもあります。

ヒステリー球と自律神経

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自律神経には、活動するときにエネルギーを消耗状態にする「交感神経」と、睡眠時に体のエネルギーを保存して回復させる「副交感神経」があり、この2つの神経がバランスを保つことで健康が維持されているのです。ヒステリー球は、この自律神経のバランスが乱れたことで喉の神経が正常に作動しなくなったのが原因だと考えられます。そしてこのヒステリー球(症候群)がいつも生理前に起きるというケースでは、生理前のホルモンバランスの崩れが自律神経にもその影響を与えたための、PMS症状ではないかと思われます。

気持ちが不安定になりやすいプロゲステロンが多く分泌されてストレスを感じやすくなっているのもヒステリー球を引き起こしている一因かもしれません。ですがヒステリー球と同じような症状の疾患は他にもありますので、自分で判断せずに病院で診察を受けて診断を仰ぎましょう。