星野 伊吹
30代
薬剤師



生理前、おそらく排卵日前後に下腹部や足の付け根が痛くなることがあります。鎮痛剤を飲むほどではありませんが、立っているのが辛くなるような場合があります。生理が始まる前日、前々日には風邪のような症状が出ることがあります。具体的には喉の痛みや頭痛です。風邪の引き始めかな、と思うと生理が始まり、風邪ではなかったことに気付くことがよくあります。

また、生理前には気分が落ち込むこともあります。やる気が出ず、イライラすることもあります。人にあたりちらすようなことはないので、それほど問題には思っていませんが、とても悲しい気持ちになることがあります。

一番辛いのは生理一日目から二日目にかけての生理痛です。中学生頃からひどくなり、痛みが強すぎて目の前が真っ白になったり吐いてしまったりしたことがありました。学生時代には鎮痛剤を使用するのは身体に良くないのではと思い、湯たんぽを当てるなどして我慢していましたが学校を休んだり、登校できても保健室で寝ていたりすることもしばしばでした。

大学に入ると、薬学部で薬についての知識を学び、QOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)についての概念を知り、鎮痛剤も上手に使えば副作用というデメリットを補って余りあるメリット、QOLの向上に役立つということを知りました。それからは生理一日目から二日目にかけて、痛みが徐々に強くなりそうなタイミングで鎮痛剤を服用するようになりました。

私はイブプロフェンが配合された一般用医薬品を服用することが多いです。服用すると痛みだけでなく気分の落ち込みも和らぐような気がします。大学卒業後に就職した漢方薬局では、煎じて服用する本格的な漢方薬を扱っていたため、自分の体質に合わせて服用してみることもありました。身体の冷えが和らぐなどの効果もあり、生理痛が全くない月もありましたが完全に痛みが無くなるという訳ではありませんでした。

今では30代になり、経血の量自体も減り、生理痛もだいぶ和らいできました。今でも完全に痛みがない月はないのですが、鎮痛剤を飲むタイミングなどこれまでの経験で分かっているため、一日目から二日目にかけて一度か二度服用するだけでほとんど問題なく日常を送ることができています。

結局病院で月経痛の原因など調べてもらったことは一度もないので、もしかすると筋腫や内膜症といった病気の予備軍なのかもしれませんが、今のところ鎮痛剤と湯たんぽで私の生理痛はやり過ごすことができています。こんなに痛いのが一年に12回も、これから何十年も続くのかと悲観していた十代の私に、今ではこんなに落ち着いているよと教えてあげたいくらいです。


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