日下部 絢音
30代
専業主婦



私が月経前症候群の症状を自覚するのは、だいたい生理が始まる10日前くらいからだと思います。段々と食欲が増してきて、普段と変わらない量を食べているはずなのになぜか満腹感を得られなくなります。

そのため食後に何かしらお菓子をつまんでしまいます。果物やゼリーなどのさっぱりしたものではまったくものたりず、生理前だけはスナック菓子が異様に食べたくなります。一袋完食してしまうことも珍しくありません。そしてゆっくり味わって食べることが出来ず、むさぼるようにしか食べられなくなります。

三食の食事以外にも、間食したくなるのも生理前ならではで、チョコレートや菓子パンなどの高カロリーで甘いものが食べたくなります。そのような乱れた食生活のせいで、肌がざらつき、ニキビが出来てしまいます。ファンデーションがのらず、粉がういてしまうため生理前のメイクはとても憂鬱になります。

その他に生理前で苦しむことは、精神的ないらだちと落ち込みです。例えばとっくの昔に解決したはずの夫婦喧嘩が昨日のことのように思い出され、怒りの感情が再燃してしまったりします。しかしさすがにこの感情をそのまま外に出すのは、馬鹿げているし迷惑だと客観的に思うのでなんとか抑え込むのですが、それが特に辛いと感じます。頭で怒っていてもしょうがないとわかっているのに、心がコントロールできない状態なのです。

子育て中のため日中ほとんど子供と一緒に過ごしていて、子供に当たってしまわないか自分自身にひやひやしながら過ごしています。まだ子供が小さいため、自由に出かけられずうまく息抜きをする時間が確保しにくいのが現実です。

生理前だけはあまり気負いせず、せめて育児でのストレスだけは感じないでおこうとマイペースに過ごすことでなんとか自分自身を落ち着かせています。子供の前ではイライラをできるだけ出さないでいるつもりでしたが主人の前では緊張の糸が切れてしまい、わがままになったり口調がきつくなったりしてしまいます。

そのたびに謝って自己嫌悪に陥るサイクルをいいかげんに変えたいと思い、産婦人科へ相談に行くことにしました。そこで当帰芍薬散という漢方薬を処方してもらいました。この漢方薬は冷え性の人や貧血になりやすい人などの虚弱体質の人によく効くと言われました。

最初に2週間分処方してもらい、その日からすぐ飲み始めました。すると驚くほど生理前に悩んでいた諸症状が軽くなり、特に精神的なイライラや落ち込みはほとんどありませんでした。軽くなりすぎて生理前だと気が付かず、ある日いきなり生理が来たように思うほどでした。

効果てきめんだったので2週間分を飲み終えた後ももう一度もらいに行って、しばらく飲んでいました。一日三回を食間に飲むように指示されていましたが、症状が軽くなったのなら2回に減らしてもいいと先生に言われました。

そして全部飲み終えてからしばらく忙しくて病院へ漢方薬をもらいに行くのを忘れてしまっていたのですが、飲んでいなくても以前ほどはっきりと生理前の症状を感じなくなりました。多少食欲が増したり、頭痛があったりはしますが、一番辛かった精神的な不調がほとんど無くなったため、今はとても快適に過ごせています。


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