日野 美也子
20代
印刷業



生理が近づいてくると、出血の前に精神的に辛くなってきます。具体的に言えば、すべてがマイナス思考になり自分の行っている行動がすべて間違っているように感じてしまいます。普段であれば気にしない些細なことも、すべて嫌な方向に捕らえてしまい小さなことでイライラしてしまいます。

大人の対応ということが自然とできず、意識して表情を作ったり言葉を選んだりするため、普段以上に精神をすり減らします。生理(出血)が始まる前日ごろよりお腹に殴られたような痛みが継続的に続きます。まだ出血はしていないが、既に整理が始まったんだなと感じます。

10代のころは、出血開始後の2日目ごろが腹痛のピークでしたが、最近は出血前日、出血開始後の2日目、の2日間が一番つらいです。痛みはやむことはなく、痛み止めの薬を飲まないと立ち上がることができないし、眠ることもできません。薬が効き始めたころに眠り始めますが、薬が切れてしまうと痛みで目が覚めるため生理中は睡眠不足にもなります。

ただでさえ精神不安定にもかかわらず、睡眠まで十分にとれず更に苛立ちと不安で精神的なバランスがとれなくなってしまいます。特につらいのは、仕事で搬入・搬出作業、イベント等が重なってしまうときです。長時間自身で行動することができず、お手洗いにすら行くことを許されない状況での生理は非常に辛いです。

一言、事情を上司に説明すれば許されるのでしょうが、出血がひどいため一度お手洗いに行かせてください、とは正直言いだせないのです。授業中にトイレに行きたいと言えない子供と同じような状況です。

深夜用の大きいタイプを着用していても足りず、動ける状況となったときには座っていた場所に血が付着して…ということも時々発生していました。腹痛や精神的な辛さだけであれば、薬や気合いで何とか乗り越えることはできますが出血量に関しては自身ではどうすることもできません。

同僚や上司が理解がないわけではないけれど、理解してもらうための努力をする勇気を出すことがどうしてもできませんでした。また、それを経験することのできない人に察してくれと言うのも正直難しい話で、働いている限りは仕方がないことなのだと思いますが、辛いです。

とにかく自分にあった薬と出会い、痛み止めが効いている時間に効率よく業務を回します。自由がきかないときは、なるべく交換する頻度が少なくても何とかなる状況を自身で備えておきます。言葉にすることはできなくとも、それとなく気づいてもらえるようあえて同僚、上司がいるところで痛み止めを飲み無言のアピールをしています。男性の中で働く身としては、それが一番の対応策だと現状は感じています。


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