柿崎 蘭
20代
大学生



私がPMSを感じるのは生理の始まる一週間前から生理中にかけてです。症状としては、とにかく憂鬱で絶望的な気持ちになります。何かがうまくいっていない時はもちろんそうなのですが、理由がわからないのに突然絶望的な気持ちになることもあります。

このPMSが特に辛いと感じるのは家の外にいる時です。例えば満員電車の中にいる時、不機嫌な乗客がぶつかった私に対して苛立ちを見せたり、押し返したりした時、「私は社会から必要とされていない人間なんじゃないか」と思うことがあります。もちろん普段はそんなことは思わないし、どんなに落ち込んでもそう思わないように気持ちを切り替える努力はするのですが、PMSの時ばかりはそう思い込んでしまいます。

また、満員電車でなくても「今電車の中に閉じ込められているんだ」という意識にとらわれ、息苦しくなり、電車から降りられないことへの恐怖を感じてしまうことがあります。本当にひどい時には立ちくらみをしてしまい、次の駅で降りてしまいます。

他にも学校やアルバイトなど、行動スケジュールが決められていて動かせない時、大きな不安を感じることがあります。相手の些細な言動から「嫌われてるんじゃないか」とか「やっぱり私はダメな人間だ」など思い込んでしまったり、脱力感に包まれ途方に暮れてしまったりすることがあります。

彼氏と一緒にいる時には、ヒステリックになってしまい、突然泣き出したり、怒鳴り散らしてしまったりしたことさえあります。男性である彼はその豹変ぶりに慌てて、手に負えないという感じでした。そしてしばらくしてから「なんであんなことを言ってしまったんだろう」とか「彼を不幸にしているのは私なんじゃないか」とネガティブになってしまいます。

私の行った対処法は、まず理解することでした。自分自身が理解することが大切です。理由もなく不安感、絶望感、憂鬱感を感じた時、まずは「そろそろ生理が始まるんじゃないか」というサインとして受け止めます。

そして「これはPMSという症状の1つだ。だから私が絶望的になっているのは一時的なことで、今生理中の女性は私と同じように苦しんでいる。私だけじゃないんだ」と客観的に自分の心の状態について分析するようにしています。そうすると絶望感はなくならなくても、それについて悩むことはしなくなります。今日は絶望的だけど、明日には治ってるかな、という感じです。

彼に対しても、生理中の辛いPMSについて説明しました。「ホルモンバランスの関係で理由もなく絶望的になってしまうことがあり、ヒステリックになってもそっとしておいてほしい。優しい言葉をかけてくれれば大丈夫だ」と伝えると、納得してくれました。

他にも軽い運動をしたり、音楽を聴きながら散歩をしたりすると不思議と元気になることもありました。定期的にやってくる本当に辛いPMS。まずは理解することが私にとっては大切なことでした。


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